単身赴任でどのくらい電気代がかかる？できるだけ節約する方法も紹介
単身赴任をはじめる際に、気になるのが電気代を中心とする生活費です。特に、家族を残しての単身赴任では、世帯が二つに分かれてしまうため、二重にかかる生活費が負担になることも少なくありません。この記事では「単身赴任ではどれくらいの電気代がかかるのか」について紹介するとともに、電気代節約のポイントなどについて詳しく解説します。
単身世帯の電気代は実際どのくらいかかっている！？
では、実際に単身赴任を行うと毎月どれくらいの電気代がかかるのかを見ていくことにしましょう。政府統計の総合窓口「e-Stat」で公表されている「家計調査 家計収支編 単身世帯」によると、2020年における単身世帯の電気代は、5791円という結果でした。ただし、この数字はあくまでも平均値であることに注意しなければいけません。電気代は、季節や居住する地域などの条件によって違いが出てくるのです。統計を見てみると、特に暖房器具を多く使う冬の時期には電気代が高くなる傾向があるようです。また、地域別に見てみると、たとえば北海道では2020年の7~9月期における電気代は5480円だったのに対し、1~3月期は7288円と3割以上も高くなっています。
ちなみに、住む人の年代によっても電気代に差が表れています。e-Statの統計（2020年）によると、34歳以下は3628円なのに対し、35~59歳は5892円、60歳以上になると6527円と、若い世代ほど電気代が安くなる傾向が見られました。これは、高齢になるほど定年退職などが理由で在宅率が上がることが原因と考えられます。反対に、若い人ほど日中の不在時間が長く、夜間は外食や遊びなどに出かける機会が多いのも理由のひとつでしょう。
単身赴任の電気代をできるだけ節約するコツ！
月の電気代が仮に5000円だと仮定すると、年間では6万円もの出費になります。生活費を節約するなら、電気代を少しでも抑えるコツを知っておくことをおすすめします。電気代を節約するための基本は、こまめに消すことです。たとえば、照明やエアコン、スマホの充電など、使っていない場所の電気は消すように心掛けましょう。可能であれば、テレビなどの待機電力も削減するとさらに効果的です。
ただし、エアコンについては稼働時に大きく電気を消費するため、使い方には気を付けましょう。とはいえ、つけっぱなしにすると電気代が安くなるかといえば、必ずしもそうとは限りません。確かに、日中はつけっぱなしの方が電気代は安くなる可能性があります。しかし、ある空調機器メーカーの調査によると、夜間はこまめにオン・オフした方が安くなるという結果が出ているのです。このほかにも、エアコンを運転する際にはサーキュレーターを使って空気を循環させたり、カーテンを閉めて直射日光を防いだりするのも効果的です。ちなみに、カーテンを断熱や遮光タイプに変更することで電気代カットにつながります。反対に、冬にはカーテンを開けることで日光を取り入れて部屋を温めるといいでしょう。
電球をLEDに交換したり、家電を新しいものに買い替えたりするのも、電気代を節約するための効果的なアイデアです。LED電球は従来の白熱電球に比べると、かなりの省エネに期待できます。寿命も長くなるので、トータルコストを抑えることができるでしょう。また、家電を最新のものにすることで、使用電力や待機電力が下がる可能性が高くなります。
思い切って電気のプランを変更してみるのも、電気代節約につながります。たとえば、契約のアンペア数を下げることで、基本料金が安くなることがあるのです。契約内容を確認してみて、電気量に余剰があるなら、見直してみることをおすすめします。また、日中に不在が多く夜間の使用電力が多いのであれば、夜間の電気代が安くなるプランに変更するのもおすすめの方法です。
ウィークリーマンションやマンスリーマンションは電気代込み
単身赴任をするのであれば、ウィークリーマンションやマンスリーマンションも選択肢のひとつに加えておくことをおすすめします。なぜなら、ウィークリーマンションやマンスリーマンションは電気代を含め、光熱費込みの料金になっていることがほとんどだからです。これなら、毎月の電気代に神経をとがらせる必要はありません。また、面倒な申し込みの手間がないので、忙しいビジネスマンにはピッタリです。
電気代については一定の使用料を想定しているため、使いたい放題というわけではないので注意が必要です。所定の電気代を越えると、別途請求されるケースがあるので使い過ぎには注意しましょう。ちなみに、電気を一切使わなくても料金は発生します。とはいえ、家具家電が付いて、入居後すぐに生活ができる設備が整っているので、単身赴任にはおすすめです。
1人暮らしの生活にかかる電気代を知って単身赴任に備えよう
単身赴任をはじめるにあたり、単身世帯における電気代の相場は覚えておくことをおすすめします。もし、届いた請求書がこの金額よりも高いと気づいたときには、今回お伝えした「電気代節約のコツ」をぜひ実践してみて下さい。なお、家具家電を揃える手間や面倒な手続きなどを減らしたいのであれば、ウィークリーマンションやマンスリーマンションの活用も検討してみてはいかがでしょうか。
